クライアントが気づかない「本当の感情」を見つける
コーチインタビューvol.1
カワレルでコーチとして活躍する須藤さんにインタビューを行いました。ライフコーチと英語コーチを提供している須藤さん。コーチになったきかっけから、セッションで意識していることなど、幅広くお話ししていただきました!
ー須藤コーチ、今日はよろしくお願いします。それでは自己紹介をお願いします。
須藤拓といいます。フリーランスでライフコーチと、英語を教える英語コーチをやっています。
中学生になって英語の授業が始まったころから、なぜか英語の成績が良くて。理由は分からないのですが、学年で1番を取ったりして、英語には自信がありました。
大学に入り、せっかくだから得意な言語に関わる仕事がしたい、英語が話せる仕事がしたいと思い、英語と日本語、両方の教員の資格を取りました。
英語と日本語のどちらかを選ぶとしたら、より国際的な環境で英語を使って働いてみたいと思い、日本語教育の道を選びました。オーストラリアの小学校や、デンマークの大学で先生をしたり、上場企業の研修で、外国人社員に対する日本語教育をしたりしました。2018年に帰国し、英語コーチングの会社に入社しました。4年後にフリーランスのコーチになり、今に至ります。
趣味は音楽です。全国流通のCDを出したり、ツアーをやったり、フェスに出たりなど一時期は本格的に活動をしていました。今はそのバンドは解散しましたが、ソロで演奏したり、友人のバンドのプロデュースをしたりなど活動は続けています。
これまでオーストラリアやデンマークなど海外を拠点にしていましたが、去年から北海道の札幌で暮らしています。
ーありがとうございます。お話を伺って、自然とコーチっていう職業に辿り着いたように感じましたが、具体的にやろうと思ったきっかけはありましたか?
日本語教育をやっている中で、楽しいなと感じる瞬間は、教えてる方が上達して、だんだんと話せるようになり、本来の「その人らしさ」が現れるのを目にしたときでした。
例えば、異国から来て、最初は全然しゃべれなかったけれど、教えていくなかで、「この人はこんな考え方を持ってるんだ」「こんな素敵な将来の夢を持ってるんだ」と、本来のその人を知ることに大きな喜びを感じていました。
それを引き出すために、言語のサポートに価値を感じ、日本語教師の仕事を続けていたのですが、だんだんと、言語以外にも「その人らしさ」を引き出す方法がありそうだと思うようになりました。
そこで元々興味のあったコーチングの勉強を始めたらはまってしまって(笑)
今はライフコーチ、英語コーチをやっています。
ー言語からスタートして、コーチングの範囲を広げていった形ですね。言語以外での得意分野や、クライアントの傾向などお話しいただけますか。
外国人に長く関わってきた経験から、社会的に弱い立場の人でも素晴らしいものを持っていると確信しています。成長思考の強いハイパフォーマーの方のさらなる成長というよりは、一歩踏みだす勇気が欲しい方、うまくいかないけどなんとか現状を変えたいという方が多いです。また、海外経験があることから、移住や海外での活動に興味がある方、カワレルでは日々のメンタルのメンテナンスのために長期で受けてくださる方もいらっしゃいます。
ーモヤモヤを感じている人をスッキリさせるのが得意なコーチングでしょうか。
そうですね。ただ、モヤモヤを吐き出してもらうだけなら、コーチじゃなくても友達でもいい。コーチングを受けた結果、その人が自分の中にあるものを信じられるようになったり、自己受容ができるようになったり、内面の変化があって、かつそれが行動に繋がる。そんなコーチングでありたいと思っています。
コーチングって、モヤモヤを吐き出して「こんなふうに思っていたんですね」で終わっては、現実は変わらない。その気づきをいかに現実に還元していくかという行動のところまで、クライアントの中から自然に出てくるのが理想的だと考えています。
場合によってはそこまで到達しないこともありますが、セッションでテーマを扱ってからどうしていくかを意識してコーチングを行っています。
ーコーチングで必ずすること、しないことなど、須藤さんが心がけていることはありますか。
セッション中は、テーマについての対話を通してクライアントが新たな視点や洞察に気づくというところ、そして、セッションの外でそれをどう現実に還元していくのかを常に意識しています。
本人が辛いと感じていたとしても、次はどんな変化が起きるかまで見るようにしています。
一方で、コーチングは行動がフォーカスされ過ぎて、パフォーマンスを求められるような部分もあります。僕は、行動だけで計るべきでもないと思います。
例えば「辛い」とか「やめたい」とか、怒りや悲しみなど、一般的にネガティブとされる感情にも大事な意味があると思っています。裏には何があるのか、なぜそのことを悲しいと感じるか。ネガティブ感情も含めて、その人らしさとも思いますので、そこも大事にしています。
これは時と場合にもよるので、現実を変えたいという思いがあるのに感情ばかりフォーカスしても、ただただ辛くなってしまうので、いったん感情は置いておいて、行動にフォーカスするときもあります。
ー短いセッションの中で難しい判断をされているのですね。コーチングに難しさを感じることはありますか。
コーチとして「この人をこういうふうにしてあげよう」と考えるのは、あまり良くないというか…。コーチの中で、見立てがつきすぎてしまうと、自分が良いと思う方向に誘導してしまうこともあるでしょう。僕は、その場の心が動いていく方向でコーチングを進めるようにして、「見立て」は切り離すようにしています。
それと、コーチ側の状態が良くないと、クライアントの話に100%集中するのが難しい。疲れている、心配ごとがある状態でコーチをやるとうまく行かなかった経験があるので、自分のコンディションを整えることも重要だと思っています。
ーコーチングを勉強して、英語や音楽など、ご自身の活動にプラスの影響はありましたか。
コーチングは、会話の中の「今ここ」に集中して、クライアントに心を傾けるという感じですが、音楽も、イヤホンをつけて作業しながら聞くよりも、コーチングのように集中して聴くと、音楽の深さや楽しさに気づけますね。
コーチングを始めて、「聴く」という行為が変わったかも。
ーすごい集中力でクライアントのお話を聞いているんですね。
どんなことを意識して聞いているのですか。
その人が発する言葉の意味だけに集中するのでは、全然足りないと思っています。話すスピード、声の大きさ、目線、その人の全体の雰囲気などにも注目しています。例えば、「すごく良いことを言ってるのに、ワクワク感が伝わってこないな」とか。「この仕事をやろうと思っています」という言葉から「本当にやりたい」という気持ちが伝わってくるかなど。発している言葉に加え、感情が伝わってくるかも意識して聞いています。
ー違和感を感じたらその場で指摘をするのですか。
そうですね、ちょっと触れてみたり。それで気付きが生まれることもあれば、生まれないこともあります。間違っていたとしても全然良いんです。
ー本人が気づかないことを須藤コーチが見つけてくれているという感じですね。
そうですね。イメージとしては、僕の脳みそを貸し出して、2つの脳みそで一緒に考えるという感じです。クライアントに一方的に「考えさせる」のではなく、コーチが「知らんけど考えてみたよ」というのでもない。コーチが「その人のために聞いて」「その人のために一緒に考える」スタイルでやっています。
ー脳みそを借りるって、素晴らしいコーチングだと思います。最近、特に教える層へのコーチング教育が広まっているように思いますが、コーチングの未来はどのように見ていますか。
僕は全員がコーチングできる必要はないかなと思っていて。ただ、コーチングには人間はみんな可能性に溢れる存在だとか、ちゃんと話を聴くとか、人間関係を良くする要素がたくさんある。そういうマインドが広がっていくといいなと思っています。
教育はもちろんのこと、会社の人だったり、家族だったり、友達との関係にも生きてくるものだと思います。反対意見に対しても、相手の意見に興味を持って「それはどういうことなの?」と対話しながら関わっていく。関わり合いが良くなる秘訣がたくさんあると思うんです。だから、コーチングマインドが広がっていけばいいなと思っています。
ーなるほど。コーチングの最終目標は「世界平和」かもしれませんね。それではカワレルについて少しお話をさせてください。カワレルはどのようなきっかけで知りましたか。
ツイッター(現在はX)から連絡をいただきました。そこで説明を受けてコーチとして登録をしました。
ーコーチの立場として、カワレルの良い点は?
最近、交流会なども始まって、コーチ同士の繋がりができそうで楽しみですね。事務的なところなど全部お任せできるのも助かります。
ー今後カワレルに期待することはありますか。
初回の金額を抑えて、コーチングを受けるハードルを下げる試みをしていると伝わってきます。それがもっと広がれば、「まずカワレルを」というふうになるかなと思います。日本では、まだ意識が高い人だけが受けている状況なので、もっと受ける層が広がる活動も頑張ってほしいですね。
ーありがとうございます。それでは最後に、ご自身のPRをお願いします。
よく人に言われるのは、「話しやすい」。コーチはみんな話しやすいだろうとも思いますが(笑)僕は堅苦しい雰囲気は苦手なので、友達と話すようなスタンスが1つの特徴だと思っています。
「カジュアルさ」「遊び心」「平等な関係」の3つを大事にしています。ちょっと話してみたいなと思ったら、お声がけいただければと思います。
クライアントの属性としては、会社員の方や、ご自身も先生をやっている方が多いですね。やっていることがあるんだけど、「これでいいのかな?」という気持ちを抱えながら進んでいる、やりたいことがあるけど進めない、やりたいことが分からないという悩みをお持ちの方が多いです。
「何かを変えなきゃいけない気がする」という気持ちがあれば、それを明確にしてどのように進むか、決めることをお手伝いできると思います。
コーチングって、言葉のイメージだけだと構えてしまうかもしれません。でも全然そんなふうに感じることはない。ちょっと興味があるから受けてみようぐらいの気持ちでいいですよ。特にカワレルは、体験セッションをかなり安く提供しているので、「ちょっと試してみるか」ぐらいの気持ちで来ていただければと思います。
「全部アドリブです」と笑いながらも、予定外の質問に的確な回答を返してくれた須藤コーチ。コーチのスキルを広げるよりも、コーチングマインドが広がってほしいという意見には、なるほどと納得してしまいました。
カワレルには、須藤コーチのように人生の悩みを相談できるライフコーチも複数所属しています。
初回はお試し料金で受けられます。ご興味のある方は、下記リンクよりお友達登録の上、「コーチング」とお送りください。
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